心に残った文


本日のブログは読んでいた本から
美学を感じ、心に残った文章を
抜粋し掲載させて頂きたい

独り言のような投稿ですが
ご了承下さいませ…

年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、
愛したいという情熱の枯渇より、
愛されるために自分に何が欠けているのかという、
十代の頃ならば誰もが知っている
あの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。

美しくないから、快活でないから、
自分は愛されないのだという孤独を、
仕事や趣味といった取柄は、そんな事はないと
簡単に慰めてしまう。

そうして人は、ただ、あの人に愛されるために
美しくありたい、快活でありたいと切々と夢見る事を忘れてしまう。

しかし、あの人に値する存在でありたいと願わないとするなら、
恋とは一体、なんだろうか?

「マチネの終わりに」より抜粋 平野啓一郎 著

自分のための忘備録として。 

Sonomi