惹かれる世界観

私は

ハイヒールはルブタンしか

所有していない

今はまだ

足捌きや姿勢を初めとして

技術的に

美しさとは程遠いと

理解していても

ルブタンを履き続けるのは

純粋に

芸術的で女性らしさと

緊張感のある靴が

大好きだからである

無人島に一つだけ

持って行けるものを

選ぶとすれば

おそらくルブタンではないかと

思う程である

本日はふと思い立ち

10cmヒールのルブタンの

ソールの補強を施してきた

靴の修理を行うお店は

至る所に存在するが

その際に私が信頼するお店は

いつも同じところである

何故かと申し上げると

そのお店の職人の方が

美学を持ち美しい存在感を

放たれる方であるから

ここが大きな理由である

低く落ち着いた声であり

瞳に力がある

靴と向き合う職業であるが

姿勢を初めとして

美意識をお持ちである

特に

その方と話す際に

声の哲学の

影響力を目の当たりにする

低いトーンの声

意志を込めた話し方

芯のある世界観に

瞬く間に引き込まれるのだ

レッドソールは

美しく張り替えられ

艶やかに磨かれたルブタンと同じく

私の意識もアップデートされる

いつもそのような

新鮮な気付きを頂ける

存在感を放つ方とは

日常生活で

中々お目にかかることがなく

ルブタンが繋いでくれる

私にとり貴重な

自身の成長の機会である

Sonomi